▼この記事をシェアする
間取り図作成を効率化するツール・サービス5選
メリットや選ぶポイントも解説
不動産を扱う会社の中には、間取り図の作成に手間と時間がかかり、苦労している企業も多いでしょう。間取り図作成は簡単に見えますが、間取りの複雑さや量によっては手間がかかり、結果として業務全体の効率が悪くなる場合もあります。
この記事では、間取り図作成を効率的に行うためのツールやサービス5つの紹介に加え、間取り図作成ツールやサービスを導入するメリットやデメリット、選び方を解説します。
間取り図作成の効率化を検討中の企業担当者は、ぜひこの記事を参考に、間取り図作成ツールやサービスの導入を検討してください。
【出展検討の方】
簡単1分で資料請求できます!
展示会パンフレット、
出展料金、会場レイアウトなど
間取り図とは?
間取り図とは、部屋を上から見た平面図で、部屋の基本的な情報を把握したい時に役立ちます。寝室やリビングなど部屋の種類や配置、動線を確認できるため、住まいのイメージをつかむために便利です。
細かい仕様や情報は間取り図だけではわかりませんが、専門的な知識がなくても簡単に部屋の構造を把握できる点がメリットです。
不動産会社では、自社WEBサイトや不動産ポータルサイト、折込チラシ、レインズ、マイソクに掲載するために間取り図が必要となります。
効率的に間取り図作成するには
間取り図作成を効率化するには、2つの方法が考えられます。
- ツールの導入
- 代行サービスの利用
それぞれのメリットやデメリットを解説します。
ツールの導入
間取り図作成専用のツールを使用すれば、社内で間取り図作成の作業を完結できます。間取り図作成ツールには無料のものもあり、気軽に試せる点は魅力的です。自社内で業務を行うため、外部に依頼するよりコスト面でも優れます。
しかし、無料ツールは機能が制限されて使いづらかったり、最新版に更新されておらずセキュリティの不安が伴ったりする点はデメリットです。
また、間取り図を作成するデザイナーがいない場合、間取り図の作成を社内で行うと自分の業務に専念できず、かえって部署全体の業務効率を下げてしまうケースもあります。
代行サービスの利用
間取り図作成を外部業者に依頼する方法もあります。ツールを導入しても、間取り図作成に従業員の手が取られてしまうことは変わりません。
営業職や事務職の従業員が業務の傍らで間取り図を作成する場合は、間取り図作成を外部に委託した方が、業務効率が上がりやすいです。専門の業者に依頼すれば、見やすくデザインの良い間取り図が完成し、物件の成約に繋がる可能性も高まります。
一方で、コスト面ではツールを使用するよりも高くつくケースが多い点はデメリットです。相場は1フロアあたり200円~2,000円ほどで、部屋の間取りや戸建てかマンションかによっても料金が異なります。
間取り図作成ツールを選ぶポイント
間取り図作成ツールを選ぶポイントを4つ紹介します。
- 対応しているOSで選ぶ
- 操作性で選ぶ
- 機能性で選ぶ
- 料金で選ぶ
間取り図作成ツールの導入を検討中の場合は、ぜひ紹介するポイントを意識して選んでください。
対応しているOSで選ぶ
自社のPCのOSに合った間取り図作成ツールかどうかを確認しましょう。WindowsやMacのどちらかにしか対応していないツールも存在します。
また、無料ツールの場合、Windowsの中でも古いOSにしか対応していないことがあり、PCのウイルス感染などセキュリティ上のリスクが生じることがあります。
最新OSに対応しているかを確認し、長く安全に使用できるツールを選んでください。
操作性で選ぶ
操作性もツール選びの重要なポイントです。機能が充実したツールでも、直感的に操作できず使いにくければ、間取り図作成の時間を短縮できません。
有料ツールでもトライアルが可能な場合があります。お試しとして導入し、実際に使用する従業員の意見も踏まえて決めましょう。
機能性で選ぶ
ツールに搭載された機能も比較検討しましょう。
例えば、間取り図に文字を追加できるか、3D表示が可能かなど、利用目的に応じた機能があるか確認してください。
ただし、高機能なツールが良いと決まっているわけではないため、操作性とのバランスを考慮して決めましょう。
料金で選ぶ
間取り図作成の無料ツールはコストがかからない反面、機能制限があるケースが多いです。確認して選ばないと、最新のOSに対応していなかったり更新が遅かったりする場合もあります。
有料ツールは機能が充実しており、最新OSへの対応もスピーディな場合が多いですが、導入コストがかかります。
コストを抑えるか機能を重視するか、目的に応じて選びましょう。
間取り図作成ツールのおすすめ3選
間取り図作成ツールのおすすめ3選を紹介します。
- グラング プラン
- iPad専用間取り作成アプリ「まどりっち」
- せっけい倶楽部
グラングプラン|(株)グラング
(株)グラングが開発した間取り図作成ツール「グラングプラン」は、AIを活用した間取り図作成ツールです。元となる間取り図の画像を読み込むだけでAIが自動的に解析し、最短1分でオリジナルの間取り図を作成可能です。
ノーマル間取り図作成モードも搭載しており、直感的に操作できる画面設計で、初心者でも約3~5分で間取り図を作成できます。
さらに、床の色などの詳細な設定や自社ロゴの追加など、細かなカスタマイズも可能です。
iPad専用間取り作成アプリ「まどりっち」|福井コンピュータアーキテクト(株)
福井コンピュータアーキテクト(株)の「まどりっち」は、iPadに特化した間取り図作成アプリです。Apple Pencilなど、iPadに対応したペンを使って直感的に手書き感覚で間取り図を作成できます。
簡単な操作で誰でもすぐに使用できて場所を取らないので、新築の初期プランニングやリフォーム現況調査など、現場での使用にも最適です。
せっけい倶楽部|(株)ハウテック
(株)ハウテックの「せっけい倶楽部」は、無料で使えるWindows対応の間取り図作成ソフトです。2024年9月時点ではWindows最新OSにも対応しており、セキュリティ面でも安心して使えます。
立体的な3Dパースを用いた表示も可能で、コストをかけずに高機能な図面作成が可能です。
間取り図作成サービスを選ぶポイント
間取り図作成サービスを選ぶポイントを3つ紹介します。
- 料金で選ぶ
- 納品日で選ぶ
- 対応力で選ぶ
間取り図作成サービスはコストがかかる分、ポイントを押さえて選びましょう。
料金で選ぶ
間取り図作成サービスを選ぶ際は、まず料金を確認しましょう。1フロアあたり200円から2,000円程度が一般的で、物件の種類や間取りの複雑さによっても異なります。
コストの安い業者は一見魅力的に感じますが、品質が期待に届かない場合もあるので注意が必要です。
間取り図は、物件を選ぶ際の判断材料として重視されます。物件の魅力が伝わる、わかりやすいデザインを提供する業者を選ぶと、成約に繋がる間取り図を作成できるでしょう。
納品日で選ぶ
間取り図作成サービスを利用する際は、納品スケジュールに問題がないか確認しましょう。注文量が多い場合には、納品日が遅れることも考えられます。
納期に余裕がない場合は、事前に納品可能なタイミングを確認し、確実に対応できる業者を選びましょう。
対応力で選ぶ
対応力があるかどうかも、業者選びの際に重視したいポイントです。デザインの修正や特定の間取りに合わせた柔軟な対応ができる業者なら、信頼して任せられます。
また、自社で使用するデータ形式に対応しているかも確認しましょう。非対応のデータ形式で納品された場合はそのままでは使えないため、データの変換作業に余計な手間がかかってしまいます。
業務の効率化を図るためにも、要望に対して柔軟に対応できるかを事前に確認してください。
間取り図作成代行サービスおすすめ2選
間取り図作成代行サービスのおすすめ2選を紹介します。
- 物件撮影、間取り図作成代行クラウドサービス Live Search Req|(株)リブ・サーチ
- 間取り図作成代行|グッドモーニングコミュニケーション(株)
物件撮影、間取り図作成代行クラウドサービス Live Search Req|(株)リブ・サーチ
(株)リブ・サーチの「Live Search Req」は、物件内部や外観の写真撮影と、間取り図の作成を一括して代行するサービスです。
対応エリアは関東、大阪、福岡、兵庫の一部地域です。現地で部屋の採寸を行い、コンセントの位置や寸法まで正確に間取り図へ反映します。
間取り図を見た時により具体的な部屋のイメージができるため、成約に繋がりやすいです。
間取り図作成代行|グッドモーニングコミュニケーション(株)
グッドモーニングコミュニケーション(株)の間取り図作成代行サービスは、1フロア630円から対応可能で、大量発注の場合は割引も適用されます。
基本的なデザインに加えて、手書き風デザインやプレミアムデザインなど、豊富なバリエーションのデザインが用意されています。
販売図面の作成や室内写真の加工などの追加サービスも提供しており、煩雑な作業をまとめて依頼できる点が魅力です。
間取り図作成を効率化するなら
JAPAN BUILDの「不動産テックEXPO」へ
間取り図作成には手間や時間がかかるため、ツールや代行サービスを導入すると業務効率化に繋がります。間取り図作成作業の効率化を検討している不動産会社には、JAPAN BUILDの「不動産テックEXPO」への来場がおすすめです。
毎年東京と大阪で年2回開催しており、併催するセミナーでは最新の業界動向や各社の取り組み、出展社の製品・事例紹介が行われます。
2024年の東京展では、物件の撮影や間取り図などのコンテンツ作成代行を行う株式会社 リブ・サーチや住宅営業に最適なソフト・サービスを提供する株式会社 コンピュータシステム研究所が出展予定です。
2024年の大阪展ではデータをインターネット上で活用するサービスを展開する福井コンピュータアーキテクト 株式会社、管理業務のAI化を行う「AIMO」を提供するランディット株式会社が出展しました。
JAPAN BUILD「不動産テックEXPO」について詳細はこちら
不動産テックEXPOへの出展をご検討の企業様は、こちらもあわせてご確認ください。
JAPAN BUILD「不動産テックEXPO」の出展について詳細はこちら
【展示会 開催情報】
<東京展>会期:2024年12月11日(水)~13日(金)10:00~18:00(最終日のみ17:00終了)会場:東京ビッグサイト
<大阪展>会期:2025年8月27日(水)~29日(金) 10:00~17:00 会場:インテックス大阪
【出展検討の方】
簡単1分で資料請求できます!
展示会パンフレット、
出展料金、会場レイアウトなど
ツール導入や代行サービスを利用して業務効率化を図ろう
間取り図作成ツールや代行サービスのおすすめ5選に加え、メリットや選び方を紹介しました。
社内業務で忙しい場合、間取り図作成はツールや代行サービスの利用で、業務全体の効率が上がります。
間取り図作成ツールや代行サービスの導入を検討中の不動産会社は、ぜひJAPAN BUILDの「不動産テックEXPO」にご来場ください。
▼この記事をシェアする
監修者情報
大野 翠(おおの みどり)
2級ファイナンシャル・プランニング技能士/宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士
合同会社 芙蓉宅建FPオフィス代表。約6年の企業内FPを経て、2016年に金融商品の販売をしない独立系FPとして開業。2021年に法人化。大手資格スクールにて宅建及びFPの講師として登壇する傍ら、初心者向けマネーセミナーを毎月2会場で開催。金融や不動産など幅広く旬な話題をテーマとし、これまでの参加者は延べ500名を超えている。このほか、金融や不動産の実務経験や専門スキルを活かし、年間300本超の専門記事執筆を担当。主な連載・寄稿先はテレビ局や銀行等