【スマートビルディングEXPO 出展社】共同出展でビルオーナーの課題解決に貢献。
株式会社モデュレックスエナジーイノベーションズ様にインタビュー
株式会社モデュレックスエナジーイノベーションズ様は、脱炭素支援事業やビルオートメーション事業などを展開し、「スマートビルディングEXPO」へ継続的に出展されている企業です。
同社は一般社団法人スマートビルディングコンソーシアムを立ち上げ、その会員企業とともに共同出展をされるようになりました。
今回は株式会社モデュレックスエナジーイノベーションズ代表取締役社長の門馬様に、出展ブースでの訴求内容や来場者から寄せられる相談、スマートビルディング構築推進を目指す新たな動きについて、詳しく伺いました。
【展示会 開催情報】
<東京展>会期:2025年12月10日(水)~12日(金) 会場:東京ビッグサイト
<大阪展>会期:2026年8月26日(水)~28日(金) 会場:インテックス大阪
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「スマートビルディングコンソーシアム」として共同出展
――本日はよろしくお願いします。まず、御社の事業内容とスマートビルディングEXPOへのご出展経緯をお聞かせください。
当社は、照明環境事業を中心に4つの事業を展開する株式会社モデュレックスを親会社とする企業です。
モデュレックスは、最近だと横浜駅西口のイルミネーション、大阪万博11パビリオンの照明や銀座シックスの照明などを手がけています。単に照明を光らせるだけでなく、外光との融合や人の有無に応じた制御、季節による色の変更など、様々な工夫で省エネと美しさを両立させる点が特徴です。
当社「モデュレックスエナジーイノベーションズ」は、スマートビルシステムの設計、施工、メンテナンス、省エネのコンサルティング事業を展開しています。
「スマートビルディングEXPO」には以前から出展していましたが、2年前からは単独出展ではなく、他の企業との共同出展をはじめました。
当社を含め、スマートビルディング事業の普及促進をしている様々な企業5社で、スマートビルディングコンソーシアムという一般社団法人を立ち上げたのがはじまりで、その頃から共同出展をしています。
スマートビルディングコンソーシアムは、現在は40社を超える団体に成長し、2025年も10社ほどの入会申し込みがありました。AIの進歩に合わせた取り組みに積極的な企業もあり、今後の出展にその動向を活かしていきたいと考えています。
目指すのはビルオーナーの意向を反映した「本当に使いやすいビル」
――「スマートビルディングEXPO」で出展されている内容をご紹介ください。
展示会では、主にビルオーナー、設計事務所、ゼネコンをターゲットとしており、セミナー会場も活用して、スマートビルディングコンソーシアム各社の提案や事例を発表しています。
一番のターゲット層は、ビルのオーナーさまです。従来、ビルに関わる立場として設計事務所、建築会社、空調の設備・施工会社、自動制御システムの会社などがありますが、オーナーの意向はなかなか反映されないという課題がありました。
そこで、私たちはビルオーナーさまの意向をよく汲み取り、本当に使いやすいビルを提供していくことを目指しています。
――来場者からはどのような反応・ご相談がありますか。
当社に対しては「システムを実際に導入してみたい」というお話が多いです。当社の事業に「ビルオートメーション事業」があり、特にそのうちの「遠隔モニタリング」について、ITによる管理コストの削減にメリットを感じていただいています。
ブース全体に関しては、クラウド化やデータ分析の省エネへの活用、快適な空間づくりなど、コンソーシアム参加企業の事業内容が多岐にわたりますので、スマートビルディングに関する総合的な解決策を提供できる印象を来場者に与えられていると思います。
エネルギーマネジメント事業者として「可視化」を支援
――「スマートビルディングEXPO」への出展によって、商談へ繋がった例など、成果があればお聞かせください。
いろいろなご相談・商談に至りますが、新たな例としては大学教授の方からのご相談がありました。
ビルオートメーションシステムを大学内の新しい建物に導入するとともに、学生の教育にも活用して、ビルの最適な環境についてデータ分析をしたり、研究したりしてみたいというお話です。
また、特に厳しいエネルギー使用規制を受けている外資系企業から、エネルギー可視化の依頼もあります。例えば、ヨーロッパのブランドショップが、日本にある店舗や工場のエネルギーデータを本国に送信する業務です。
日本にも省エネ法(エネルギーの使用の合理化及び非化石エネルギーへの転換等に関する法律)という法律があり、エネルギーを多く使用する企業には使用量の公表や中長期計画の提出、エネルギー管理責任者の選任などが義務付けられています。
また、毎年1%ずつエネルギー使用量を削減する義務があり、達成度によってS・A・Bのランク付けがされ、Bランクになると省エネセンターから工場査察や指導が入る可能性について通知が届きます。
当社はこうした規制に対応するためのコンサルティングや設備導入支援も行っているため、
「Bランクに落ちてしまったのだが、どのように対応したら良いか」というご相談をいただくこともありますね。
コンサルティングだけでなく、エネルギー高効率の機器を導入する際の補助金申請を支援したり、設備機器の導入工事自体を行ったりする場合もあります。
――エネルギー使用量の可視化に課題がある企業が多いのでしょうか。
まずはエネルギー使用量やどのようにエネルギーを使っているかを把握しないと、減らす手立ても浮かばないため、やはり可視化することが一番重要です。
そのために国も補助金を出しており、エネルギーマネジメントシステムとして認可されている設備の導入費用のうち、国から2分の1が補助されます。
当社は経済産業省から「エネルギーマネジメント事業者」に選定されており、「ModuleX EMSソリューション」がエネルギーマネジメントシステムとして登録されているため、導入を検討いただくこともあります。
また、「省エネ診断」も当社が提供しているサービスのひとつです。中小企業者に限られますが、省エネ診断は国が費用を9割負担するため、企業は1割負担で診断を受けられます。
当社はその診断機関でもあるため、まず省エネ診断を受けていただいて、結果から省エネのための手立てを行っていくケースもあります。
共同の出展・セミナー開催のメリットは視点の多様さ
――御社にとって「スマートビルディングEXPO」への出展にはどのようなメリットがありますか。
当社の事業、そしてスマートビルディングコンソーシアムの事業と「スマートビルディングEXPO」の開催趣旨は完全に合致しており、設計事務所、ゼネコン・サブコン、環境関連の事業を展開する企業などのターゲット層にアピールする最適な場です。
2024年12月の東京開催時からセミナー会場もご用意いただいているので、アピールの場がより広がりました。これまで継続的に出展してきましたが、今後は、この展示会発展の一翼も担っていきたいと考えています。
――2024年ご出展時のセミナーについて、来場者からの反響はいかがでしたか。
大手設計事務所などスマートビルディングコンソーシアムの他の企業にも依頼して、様々な内容で発信しましたので、反響は大きかったです。
設計事務所がスマートビルディングの必要性や事例を紹介すると、やはりゼネコンやサブコンの皆さまの反応は良いですね。
どのような装置やシステムがあるのか、どう選んだら良いかなどをまだご存知でないビルオーナーさまは多いので、複数社の視点でセミナーをするのは効果的だと感じました。
今後はスマートビルディング共創機構の会員としても活動予定
――御社は経済産業省主導で発足した「スマートビルディング共創機構」にも参加されているそうですね。
スマートビルディング共創機構は、2025年4月に発足した団体で、ヨーロッパと比べると約30年遅れているといわれている日本のスマートビルディング構築を、国を挙げて推進しようとする動きといえます。
このスマートビルディング共創機構は、スマートビルの定義や構築の知識や方法論、技術の普及を目指す団体で、当社を含むスマートビルディングコンソーシアムはその賛助会員となりました。
具体的な連携の提案はこれからですが、私たちは実際にビルへ導入するシステムや導入のノウハウなどを持っている立場ですので、日本のスマートビルディング構築推進に貢献できるよう、注力していきたいと思います。
――本日は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。
【展示会 開催情報】
<東京展>会期:2025年12月10日(水)~12日(金) 会場:東京ビッグサイト
<大阪展>会期:2026年8月26日(水)~28日(金) 会場:インテックス大阪
【出展検討の方】
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