【建物リニューアルEXPO 出展社】オリジナル仕上げ材「メタルフュージョン」の魅力を訴求。株式会社藤田ワークス様インタビュー

――本日はよろしくお願いいたします。まず、御社の事業内容とご担当業務を教えてください。

当社は高精度精密板金加工業を本業とする会社です。主にステンレス、鉄、アルミ、チタン、ニッケルといった材料の薄板をレーザーで切断して溶接する事業を展開しており、半導体製造装置業界や苛性ソーダ電解槽業界、鉄道車輌業界や航空業界といった企業とお取引をしています。

「建物リニューアルEXPO」には2023年から出展しています。自社ブランドを販売するために業界を検討し、建設業界に挑戦することを決めました。

私はセールスフロンティアマネージャーとして、営業活動の全体をとりまとめるとともに、日本全国の既存顧客やお問合せをいただいた新規の顧客への訪問営業や提案活動を行っています。

――「建物リニューアルEXPO」で出展されている製品は、磯脇様が開発されたものだそうですね。どのような製品でしょうか。

「凪」「ゆらぎ」をデザインコンセプトとした金属製オリジナル仕上げ材「メタルフュージョン（Metal Fusion）」を出展しています。

表面に凸凹間のあるテクスチャーで柄があるように見えますが、触れてみると表面はフラットである点が、この製品の特徴です。

当社独自の加工技術を駆使し、試行錯誤を経て完成に至りました。シルバーメタルの表面にゆらりと空間が映り込む美しさと、内装材としての施工性への配慮を両立しています。

また、鹿児島本社と東京の「天空橋」駅直結「羽田イノベーションシティ」内にショールームを設けておりますので、画像で伝えるのがなかなか難しい「メタルフュージョン」の魅力を直接ご覧になって、触れていただけたらと思います。

羽田のショールームは「METALISM（メタリズム）」という名称で、金属加工、表面処理、塗装、プレス加工、レーザー微細加工の技術を有する7社が集まって創設されました。

ラウンジ空間を通じて各社の技術を紹介しており、当社は「メタルフュージョン」だけでなく、什器やバーカウンター下の板金加工なども手がけています。

――「建物リニューアルEXPO」来場者からは、どのような相談やニーズが寄せられますか？

壁材として「メタルフュージョン」を出展していますが、通常の壁材と違って金属なので、「どのような加工ができますか」という質問をよくいただきます。

他社では真似できないオリジナルの商材として提供していますので、一番興味を持っていただくのは「どのように加工しているか」です。加工方法は非公開ですが、価格、サイズ、納期、数量などはご相談させていただきながら対応をしております。

ブースにあるステンレスの表面は鏡のようにキラキラと反射するため、興味を持たれたデザイナーや設計士の方にもよくご覧いただきます。サンプルのご希望を受けた場合は、展示会後に様々な柄のサンプルを持参して会社訪問をさせていただき、プレゼンを行っています。

当社は精密板金加工事業がメインビジネスなので、丸型でも星型でも、デザイナーさんが欲しい形にレーザーで姿切りできるという点も出展ブースやプレゼンの場でお伝えしています。

――「建物リニューアルEXPO」へのご出展は、建設業界への販路開拓が目的だったと伺いました。出展されてみて、何か発見はありましたか。

当社は壁材として出展しましたが、デザイナーの方から「ワンポイントのインテリアとして使いたい」「こういう使い方もできる」とニーズやアドバイスをお聞きしたので、用途を広げられることがわかりました。

海外の商社から「代理店として販売させてほしい」とご提案いただくこともあります。ただ、現状は日本国内での認知度をこの数年で上げたいと考えていますので、海外への販売は行っておりません。

2023年、2024年の出展によって認知度は着実に上がってきており、問合せも増えていますので、効果は出てきていると思います。