【建物リニューアルEXPO 出展社】サスティナブルデザイングループの知名度向上を目指して。株式会社日建設計様インタビュー
株式会社日建設計様は、建築の設計監理や都市デザイン、およびこれらに関連する調査・企画・コンサルティング業務を行うプロフェッショナル・サービス・ファームです。
建設業界での知名度が高い同社ですが、既存建物に対するソリューションを提供する専門部署、サスティナブルデザイングループに関しては認知度に課題を感じていたとのこと。
同グループ副代表の鈴木様に、出展の経緯と内容、来場者からの反響、展示の工夫などについてお話を伺いました。
【展示会 開催情報】
<東京展>会期:2025年12月10日(水)~12日(金) 会場:東京ビッグサイト
<大阪展>会期:2026年8月26日(水)~28日(金) 会場:インテックス大阪
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既存建物に関する専門部署、サスティナブルデザイングループ
――本日はよろしくお願いいたします。まず、御社のサスティナブルデザイングループについて教えてください。
サスティナブルデザイングループは、日建設計で既存建物に関するサービスを提供する部署です。「建物リニューアルEXPO」では、当グループの事業紹介をしています。
日建設計は、新築や再開発、超高層ビルの設計をする建築設計事務所というイメージを持たれていますが、今後は既存建物に関するニーズが高まっていくだろうということで、2016年に既存建物の専門部署としてこのグループの前身が発足しました。
もともと日建設計の設備設計グループに所属していた現グループ代表と私の2名でスタートしましたが、現在は80人規模のグループに成長しています。
――「建物リニューアルEXPO」には継続的に出展いただいています。どのような目的で出展をされていますか。
当社自体が既存建物のサービスを提供していることはあまり知られていません。そのため、私たちが手がける改修の設計やエネルギーコンサルティングなどを業界の皆様さまに知っていただくために出展しています。
サスティナブルデザイングループで特に問合せが多いのは、設備改修のご相談です。建築物は50年、100年と使われるものですが、建物の設備は約20年で交換が必要となるため、ビルのライフサイクルの中で複数回の改修機会があります。
バブル期に建てられた多くの大型ビルで、基幹設備が更新時期に入っているため、改修設計や改修コンサルの問合せが増加している状況です。
――「建物リニューアルEXPO」では、ターゲットをどのように想定されていますか。
ビルオーナーさま、官公庁で改修設計・保全などを担当している部署の皆さまなどをターゲットとしています。
当社にはサスティナブルデザイングループがあること、既存建物の仕事ができることを知っていただくと同時に、出展中に具体的なご相談や面談の約束まで得るのが目標ですね。
優先して省エネするビルを選ぶコンサルティングサービスが好評
――御社のブースを訪れた来場者から、どのような相談が寄せられますか?
最も反応があるのは、省エネルギーのコンサルティングです。自治体も含め、多数のビルをお持ちのお客さまの場合、「どのビルから省エネ対策をはじめるべきかわからない」という声がよくあります。
そこで、私たちは省エネ対策をはじめるビルを選ぶお手伝いをしていることを紹介しています。展示会でよくお見せするのは、エネルギー使用量の総量と面積当たりのエネルギー使用量を軸に、優先して省エネ対策をすべきビルを視覚化する4象限のグラフです。
出展ブースでそのグラフを見た方が「まさにこういうグラフを作りたかった」とおっしゃって、コンサルティング受注に繋がるケースが多くあります。
また、近年の気候変動に伴う豪雨対策として、ハザードマップの更新に対応した浸水対策の提案も注目されています。例えば、防潮板の設置や地下にある電気室の上階への移動といった対策です。
数十年前の状況に即して作られていた都市部のハザードマップが、この数年で大きく変わってきている状況ですので、「自分のビルは大丈夫だろうか」と気にかかっているお客さまが増えています。
「大手」「高い」のイメージを解消する展示の工夫
――そうしたサスティナブルデザイングループの事業紹介をされて、来場者の反応はいかがですか?
一番多いのは、「日建設計がこういう事業をやっているんですか」という驚きの反応です。
当社を超高層ビルの設計、大規模な再開発などを行う会社だと認識されている方が多く、省エネルギーのコンサルティング、浸水対策といった既存建物の細かいソリューションを提供していることはあまり知られていません。だからこそ出展して知っていただこうと思っています。
また、大手というイメージから「でも、きっと高いんでしょう」と言われることもあるため、ブースで価格表を付けたポスターを掲示しています。
設計業務や大型ビルのコンサル業務だけでなく、「富士山噴火を想定したコンサルティング」「浸水対策コンサルティング」「エネルギーコンサルティング」などのご提案もしているので、数百万円単位からサービス提供可能です。
こうした工夫によって、商談から具体的な受注に繋がるケースも多く、また、内装に特化した改修設計など、当社の別部署の仕事に発展する場合もあります。
――来場者のニーズによって、個別のソリューション導入を検討しやすくしているのですね。ブースで、他に工夫されていることがあればお聞かせください。
当社の展示は、内照式のポスター掲示をメインとしています。細かいグラフや文字は読み取りにくいので、中項目とイラストだけを流しで読んでも内容が把握できるようには心がけていますね。
液晶モニターを設置して、アイキャッチになるような動画を流したり、ポスターに対応した持ち帰り用パンフレットをお渡ししたりもしています。
展示ごとにパンフレットをご用意しているのは、過去の出展経験から学んだ改善点なのですが、最近は環境配慮の観点から、紙のパンフレットからQRコードを活用したデジタル資料提供への移行も検討中です。
継続できる費用対効果。社員の熱量も高い
――「建物リニューアルEXPO」に継続的に出展されて、その成果・メリットはいかがですか?
サスティナブルデザイングループの事業の認知度向上を主な出展目的としていますが、やはりコストに見合う成果を出すことは重要です。
内装工事費を含めて一定の出展費用はかかりますが、それに見合う商談・受注に繋がっているので、継続的に出展できるだけの費用対効果は出ています。
また、超高層ビルや大型再開発の設計などに比べてまだあまり知られていない事業をアピールする場、新規顧客開拓の機会ですし、業界で1、2を競う規模の展示会なので、サスティナブルデザイングループの社員たちも出展を楽しみにしています。
5~6枚掲示するポスター制作はチームごとに担当していて、毎回、熱量高く制作しています。今後はブースでプレゼンをすることも視野にあり、新たな商談に繋がるよう、盛り上げていきたいですね。
――本日は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。
株式会社日建設計様
【展示会 開催情報】
<東京展>会期:2025年12月10日(水)~12日(金) 会場:東京ビッグサイト
<大阪展>会期:2026年8月26日(水)~28日(金) 会場:インテックス大阪
【出展検討の方】
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出展料金、会場レイアウトなど