【建設DX展 出展社】検査・調査に加えてDX新技術の認知度アップ。株式会社ジャスト様インタビュー
株式会社ジャスト様は、新築構造物の鉄骨・鉄筋検査や既存構造物の耐震化・長寿命化、インフラ事故防止の調査などを展開されている会社です。
建設現場でよく姿を目にされる同社ですが、AI搭載の自社開発アプリケーションや地中埋設物探査のサービスなど、DXサービスも数多く提供されています。
今回は同社イノベーションマーケティング部の山根様、楠様、齋藤様に、「建設DX展」で紹介されているサービスや来場者の声、出展によって得られることについて伺いました。
【展示会 開催情報】
<東京展>会期:2025年12月10日(水)~12日(金) 会場:東京ビッグサイト
<大阪展>会期:2026年8月26日(水)~28日(金) 会場:インテックス大阪
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他にない「構造物の総合病院」として安心・安全を支える
――本日はよろしくお願いいたします。まず、御社の事業や「建設DX展」へのご出展内容を教えてください。
楠様:当社は「あらゆる構造物の安心・安全のために」という企業理念をもとに、第三者の立場から、建築・土木構造物の検査・調査・診断業務を行っております。
具体的には、新築構造物の品質向上のための鉄骨溶接部の第三者検査や、既存構造物の耐震化・長寿命化のための調査、橋や道路など土木インフラ構造物の点検などが主な事業です。
2030年の在りたい姿(VISION2030)として「他にない『構造物の総合病院』」というビジョンを掲げており、検査・調査をするだけでなく、多様な悩みに精通するビルディングドクターとして、私たちにしかできないサービスを提供しています。
「建設DX展」においても、このビジョンをブースのテーマとしました。AIを搭載した自社開発のアプリケーション、デジタル機器を用いて取得した画像、BIMなどのデータを活用した調査サービスを中心に出展しております。
――ご出展を決めたきっかけや背景がありましたらお聞かせください。
楠様:ストック型社会への転換が進み、既存構造物を維持管理する需要が年々高まっていると感じます。当社には維持管理上の課題を解決するさまざまなサービスがあります。これらを展示会という場を活用してサービスの認知を高めていこうと、出展することにしました。
また、当社ではAI搭載のアプリケーションを自社開発してきました。こうしたDXサービスを広く紹介するために「建設DX展」への出展を決めました。
山根様:DXに関する動きも振り返ると、2015年頃から国土交通省により「i-Construction(アイ・コンストラクション)」の取り組みが始まり、主に土木分野に関して、デジタルツールの活用によって人手不足の解消、業務効率化が目指されてきました。
一方で建築分野は民間業務がほとんどで、DX化して生産性を上げようというモチベーションが当時は土木分野ほど強くありませんでした。ところがその後、人手不足や建設現場の離職増加などがあり、やはりDX化は待ったなしという状況になっています。
しかし、言葉としてはよく使われるようになった「DX」の現状は、技術があってもまだまだ現場まで十分に落とし込まれていない状況があります。
そこで、当社はサービス提供会社として最新ツールを活用し、現場に技術を届けたいと考えています。
「建設DX」というテーマは私たちの取り組みを認知していただく上でぴったりですし、展示会は課題の認識を同じくする方々が集まり、直接お話できる場です。課題を聞き、新しい技術に対するフィードバックも得られる重要な機会ととらえています。
出展サービスはできる限り多様に
対話から新たなニーズも見つかる
――御社が実際に「建設DX展」で紹介されているサービス例を教えてください。
楠様:当社は「他にない『構造物の総合病院』」を謳うとおり、お客さまの多様なニーズに応えるため、できる限り多くの技術・サービスを紹介しています。
たとえば2024年度は、地中の埋設物の状況を可視化できるサービス「地中埋設物探査」や、デジタル機器で墨出し作業を効率化する「デジコア」、AI機能などを搭載した橋梁点検調書作成システム「タテログ」、下水管調査向け広角展開式カメラ調査用ソフトウェア「スマカン」など、多様なサービスを紹介しました。
――ブース来場者からは、どのようなお悩み、ニーズが寄せられますか?
楠様:新しい技術や機械に関心を持つ方が多く来場されます。「この機械が欲しい」という具体的なお問合せもあれば、「どのようなサービスがあるか、まずは情報収集をしに来た」という方もいらっしゃるので、ブースでのやりとりも様々です。
当社が紹介するサービスのなかで、お客さまからの注目が最近高まっているのは、「デジコア」というサービスです。
職人が手作業で行う墨出し作業は効率性や精度に課題がありました。「デジコア」を使うと、レーザーで墨出し位置を照射してリズムよく墨出しができ、従来の6倍速で作業が進みます。
床の作業なら、墨出しが早く終われば、早く床を歩けるようになりますので、その後の作業全てを早く進められるのがメリットです。業界には墨出しの効率化を課題に感じている方が多く、この事業は非常に伸びてきています。
また、既存の技術・サービスをご覧になった方から「橋梁点検に使えるなら、〇〇の点検にも使えますか?」といった応用的なご相談を受ける場合もあります。
齋藤様:同じ建設業界あるいは近い業界の方々が来場される場なので、「こんな課題だったら」「こんな技術なら」といったニーズに関する話はやはり盛り上がりますね。
山根様:一方通行の情報発信ではなく、課題から対話が深まったり、新たな課題に気づいたりするのは展示会ならではです。
地中埋設物への問題意識により、問合わせ増加
――「建設DX展」に出展されて、手ごたえはどのように感じていらっしゃいますか?
楠様:商談数の目標は達成できており、出展したサービスが市場の課題と合致した時は、特に多くの方からお問合せいただきます。
たとえば2024年12月の東京展では「地中埋設物探査」に対して「これ気になっていたんだよね」「話を聞かせてほしい」という方が多くいらっしゃいました。
地中埋設物は以前から業界で問題視されていますが、先般の八潮市での道路陥没事故を契機に、さらにお問合せが増えている状況です。
山根様:当社は以前から地中埋設物探査のサービスを提供していましたが、八潮市の陥没事故は、影響範囲も120万人におよび、単なる事故というよりも、大災害と捉えている方も多く、その衝撃による注目度の高まりは感じています。
検査・調査だけでなく「建設DX」の顔も知ってもらえる
――御社にとって、「建設DX展」への出展にはどのようなメリットがありますか?
楠様:当社を知らなかった方や、DXサービスを展開していることは知らなかったという方にお声がけいただけることはうれしいですね。
建設現場で当社の社員を見かけたことがあるという方は多いのですが、新築鉄骨溶接部の超音波探傷試験の会社、いわゆるUTの会社だと思われている方がまだまだ多いです。
そのため、本日紹介したようなDXサービスを展示会で紹介すると「こんなこともやっているんだ」と驚かれます。DXというテーマを入口として、様々な方とお話が広がっていくのはおもしろいですね。
山根様:展示会は当社のマーケティングツールの柱、そして社内活性化のツールにもなってきています。「建設DX展」も含めて展示会は年間で7回、いろいろな展示会に出ているのですが、そのタイミングにあわせてメルマガを配信したり、関連するブログ記事を出したりと、工夫の幅も広がるんです。
全国各地の営業所も巻き込んで、高校の文化祭のような雰囲気で楽しみながら取り組むようになりました。
自社のサービスを紹介するだけでなく、展示会に参加する社員自身も来場者へのサービス説明を通じ、よりサービスの理解が深まります。普段の業務とは異なる自発的なモチベーションで取り組めていると思います。
楠様:あと、「建設DX展」自体もDX化が進められていて、名刺獲得がQRコード読み取りでできるようになっているのも非常に効率的ですね。
以前は来場者の方から名刺をいただくのに少し時間がかかりましたが、今はサービスについて簡単に説明しつつ「QRコードの読み取りよろしいですか」とお願いできるので、多数の方と名刺交換できています。
読み取り端末のレンタルも要らず、自社のスマホから読み取りができるので、コストの面でも助かっています。
――本日は貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。
株式会社ジャスト様
【展示会 開催情報】
<東京展>会期:2025年12月10日(水)~12日(金) 会場:東京ビッグサイト
<大阪展>会期:2026年8月26日(水)~28日(金) 会場:インテックス大阪
【出展検討の方】
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出展料金、会場レイアウトなど